Kotoyomu

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道草に恋をする

桜咲き乱れた日々から半月ほど。

あっという間に初夏を匂わせる天気になってきました。

もう梅雨入りかな?と思わせる湿気。暑い。

 

ウォーキング通勤を再開してしばらく。

風邪ひき続行中で相変わらず体調ガタガタですが、道端にある花を愛でるくらいには余裕が出てきました。

少し前まで歩くのが精一杯でした。笑えない。

 

私が通っていた小学校は、自宅から約4キロほど離れた場所にありました。

徒歩通学だったので、子どもの足で1時間ほどの道のり。

正直、この1時間をどう使うのか?って大人の今となっては考え込んでしまいますが、当時の私は一人妄想にふけったり、友達とワイワイ話しながらだったり、道端で色んなものを見つけたりと、そんな時を過ごしていました。

 

よく言えば「自然にあふれている地域」だったので、道端にはさまざまな花や草が生えています。

そんな草たちを眺めてみたり、持ち帰ってみたり、遊んでみたり。

「道草」は身近な存在であり、いつの間にか「そこにある」ことを学んでいた対象でした。

 

そして今、当時の私と年が近くなってきた息子に対して思うこと。

保育園の送り迎えは自転車で、ゆっくりてくてくと歩きながら「道草」を堪能することは少なく、例え歩いて保育園から帰ったとしても辺りはすでに真っ暗。

昼間に見るような鮮やかな世界は目の前にはありません。

 

当時の私は「夜の道を歩く」ことはそうそうなかったでしょうから、これはこれでいい経験かも?と前向きに考えたりもします。

でも、出来ることなら子どもとゆったりとしたひと時を味わいたい。

 

休みの日に近くの公園へ散歩に行ったり、普段も保育園のおさんぽであちこち連れて行ってもらっているので、そこで様々な自然と触れ合う機会があるかな?そんな今。

 

再来年には息子も小学生。

学校までの道のりは私の頃とはまったく比にならないけれど、この貴重な「道草」と触れ合う時間。

彼はどう過ごしていくのでしょうか。楽しみです。